とんこつさんのゆるふわ子育て塾

ふわわわわわわ〜ん

イヤイヤ期も反抗期もないって言ってるでしょうが!

こんにちはとんこつさんです。 将来の夢はウミウシの研究者です。最近はアリの研究も楽しそうだなぁって思ってます。タイトルはなんかキャッチーな感じにしてます。まんまと釣られたらいいなぁと思っています。

イヤイヤ期を使うのはやめましょう!

という話です。2歳、4歳の子を育ててますけど無いです。
というか、基本的に行動には規則性というか、ロジックがあります。その子なりの。犬でも猫でもハムスターでもあります。そのロジックが理解出来ないと「イヤイヤ期」とか「反抗期」で片付けてしまいがちです。黄昏泣きも同じです。まぁこの「その子のロジックを理解する」難易度が、子によって様々でです。私は表情筋とか、微妙な仕草とか、声のトーンである程度感情が読み取れる特殊能力があるので、犬の体調不良とか、妻の妊娠とか、すぐ気づきます。(もちろん連続的な情報から差分を取らないと難しいので、パッとあった人の体調不良が分かるわけではないですが、ある程度分かります。)正直、人の顔とかは情報量が多いので見たく無いし、あまり目も合わせません。

いやちょっと待てよ。
「その子のロジック」略して「その子ロジック」ってめっちゃ語感が良く無い?

(3件しかない!私が最初だ!やったぁ!)

その子ロジックを理解するにはとにかく、時間をかけて研究するしかないです。もちろん分かりやすい子もいますけど、表面上(出力)が分かりやすいだけで、裏ではかなり複雑なロジックで動いている場合もあります。

例を挙げましょう。
例えば子供がコップに入った牛乳を明らかに故意で床にこぼしたとしましょう。どうしますか?

「こらぁ!何やってるの!!」

って怒ってはいけません。ここで即座に、ありとあらゆる可能性を考えなければなりません。
将棋で、定石ではない一手が繰り出された時、なんで定石通り打たないんだ!って相手に怒る人はいませんよね。

「ミスか?」「他に狙いがあるのか?」「自分の計画に変更は出ないか?」

これを即座に考える必要があります。

  1. 「牛乳が落ちるのが面白い」
  2. 「牛乳を絨毯に染みていくのが面白い」
  3. 「牛乳をこぼすとキッチンにいたママがこっちまで来てくれる」
  4. 「牛乳をこぼすとなんかママがハイテンションになる」
  5. 「もう飲みたく無い」
  6. 「別のものが飲みたい」
  7. 「いつもと牛乳の味が違うなぁ」
  8. 「そうだこの味噌汁をこのコップに入れたらどうなるんだろう!あれ牛乳入ってる。邪魔だな。」

などなど考えられるわけです。2歳くらい想定です。
実は正解は8番なのです。

母:「もう飲みたく無いのね!?片付けるわ!」
子:「イヤイヤ!(ちゃうねんここに味噌汁入れたいねん)」

母:「なんなの?牛乳飲みたいの!?」
子:「イヤイヤ!(ちゃうねん味噌汁入れたいねん!)」

味噌汁ぶしゃー!(子供が味噌汁をこぼしてる(味噌汁を移したいというアピール))

母:「きええええええ!!!!!イヤイヤ期だぁああああ!!!!」
子:「イヤイヤ!(ちゃうねん!!!!!!!!!!!)」

という構図です。
「分かるかい!」ってツッコミが出そうですが、
所謂「叱らない育児」とはこの地道な検証作業を伴う楽しい苦行です。 で基本的に、時間をかけた方が有利です。将棋で研究時間が短い人と多い人どっちが有利か明らかですよね。

私の検証方法を例に挙げときますか?

初手は「何か試したいことがあるの?」って聞きますが、まだ会話でコミュニケーション取るのが難しければ、同じ状況をこぼしてもいいような環境を用意するかなぁ。お盆を用意してみるとか、厚めのタオルを敷くと。継ぎ足せるようにするとか。できればお水で。。。笑。

これで満足すれば1,2ラインが近いコース。あとは共感できそうなワードを伝えます。水がポタポタ面白いねぇ。とかジュワーって染み込むねぇとか。

満足しなければ、「現状の絨毯じゃないと満足しない?」「牛乳じゃないと満足しない?」と1個1個仮説を立て、絨毯のダメージ VS 我慢させることで子供に与える影響を考慮しつつ(笑)、自分が思う最善手を打ち続けます。結果我慢してもらうしかないって状況になったらハグでフォローをする。みたいな感じですかね。これを何周もします。まぁ大体2手以内で分かる(子供が満足する)のがほとんどですね。

ここで注意しておきたいのが、
リワードを与えてコントロール。つまり「お菓子あげるから!」みたいなことをしたり、
初手で「こら!なんでこぼしたの!」みたいに怒鳴ってしまうと正しい検証がほぼ出来ません。どちらもめちゃくちゃノイズです。子供は何がしたかったか伝えられないし、親も何がしたかったのか理解出来ない負のスパイラルに入ります。これを繰り返してしまうとその子の基準値のずれがどんどん大きくなり、後々「理解出来ない反抗期」 にも繋がるので注意しましょう。

つまり「コップの牛乳を捨てて、中に味噌汁を入れて飲んでみたい!」という欲求が「わーアメおいしー!」に変わるか、「実験したいだけなのにめっちゃ怒られたぁ!!!」に変わってしまうってことです。どちらもよろしく無いですね。叱らない育児というのは、その子ロジックを正しく検証するために、ノイズを極力減らす方法でもあるというわけです。

おわり。